爆速ヤフー「1年目の自己採点は60点」 宮坂社長、川邊副社長を直撃

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
 2012年4月、ヤフーは体制を一新した。それまで長く経営を率いてきたCEOの井上雅博社長、CFOの梶川朗取締役、COOの喜多埜裕明取締役がそろって退き、CEOの宮坂学社長(代表取締役、写真左)、COOの川邊健太郎副社長(執行役、写真右)というツートップが牽引する体制へと移行。「爆速」をキーワードにスマートフォンシフトを実施しているところだ。その成果は新体制発足1年目から表れている。
 ヤフーが4月25日に決算発表した2013年3月期の業績は、売上高3429億円(前期比14%増)、営業利益1863億円(同13%増)と16期連続の増収増益を達成した。売上高、営業利益ともに2ケタ成長を遂げたのは実に6期ぶり。
 宮坂社長は同日の決算会見で「前半は経営陣が築いたビジネスを壊さないバトンゾーンとして取り組んだ。コマースのテコ入れをやりきれなかったのは唯一の心残りだが、後半は社員が頑張ってくれた成果だ」と語った。
週刊東洋経済5月11日号(5月7日発売)では、ヤフーのポテンシャルと課題を徹底検証する特集「爆速ヤフーの突破力」を掲載する。14ページにわたる特集では、独自に取材した分析記事をラインナップした。その記事テーマは「LINEに勝てるのか? スマホシフトの勝算」「ヤフー銀河系の全貌」「5000人の意識を変える人事評価システムの中身」「父親・ソフトバンクとのタッグを強化」「母親・米ヤフーは在宅勤務禁止で変身中」などなど。
 特集では宮坂社長、川邊副社長へのダブルインタビューも掲載している。2人が同席でインタビューに応じたのは、昨年4月の新体制発足後初めてのこと。ここでそのインタビューの一部を紹介しよう。

「1年目の自己採点は60点くらい」

――就任1年目をどう自己評価しますか。点数を付けるとすれば何点でしょうか。

宮坂 前経営体制が築きあげたものをしっかり受け取り、落とさずにバトンゾーンを駆け抜けるのが1年目の課題でした。大きな混乱もなかったので、その点ではきちんとできたと思います。201X年までの7年で営業利益が2倍になるための巡航速度は前期比11%成長。そこを超えることもできました。

次ページ最初のネット企業だからこそ最初に老化する
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事