Yahoo! JAPAN特別仕様の舞台裏 ”震災の風化”を、ヤフーが食い止める!

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そして3年目……

被災地における、311の過ごし方はさまざまだ。一人きりは嫌だからと大勢で集まり、にぎやかに過ごそうとする人がいる一方、気持ちが沈み、脱力感から閉じこもる人もいる。

3月11日は僕の誕生日だが、昨年はなんとなく鬱積した気持ちで、日曜日だったのをいいことに一日中引きこもっていた。

今年は、ニコニコ生中継が一段落ついた後、みんながサプライズで僕の誕生会を開いてくれた。石巻に来る前に東京で一緒に働いていた仲間たちから始まり、もじゃもじゃのかつらをかぶった僕の実のじーちゃん、ばーちゃんまでがビデオメッセージに登場。おそらく生まれて初めて誕生日会で泣いた。

さらに、あるとき「復興支援にかかわっているし、3.11の誕生日って、もう祝えないね」と言われたこともあり、祝ってもらうことに抵抗を感じ始めてしまっていた中で、

「それはそれだから。3月11日に明るい話題があることで救われることもあるし、長谷川さんも誕生日はきちんとお祝いしてくださいね。おめでとう」と言ってくれた被災者の方がいた。それは、僕にとって忘れられない言葉となった。

そして3年目が始まった。

個人的にも、ヤフー全体としても、3年目のチャレンジが始まっており、それに伴って早速、課題が出始めている。

復興デパートメントで言えば、売れるお店になりつつあるからこそ、きっちり地元生産者やパートナー団体との態勢を整えねばならないし、「震災とは関係なく、本当にいいモノを届けたい」と思う地元生産者の方が増えている中、「復興」という言葉をいつまで使うべきなのかとか。

そしてなにより、3年目こそ「黒字化」せねば!!

(構成:渡部 由美子)
 

長谷川 琢也 ヤフー株式会社復興支援室

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はせがわ たくや / Hasegawa Takuya

ヤフー株式会社復興支援室。
ヤフー株式会社ECオペレーション本部部長を経て現職に。

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