あらゆる食材が値上がりしているなか、ステーキガストが2900円食べ放題を続ける理由

すかいらーくグループが展開するステーキガストでは毎月29日前後に食べ放題を実施している。メニューの1つは、2900円の「カットステーキコース」だ。もう1つが、5800円の「プレミアムステーキコース」である。
あらゆる食材が値上がりする中、大量のステーキ肉を用意する必要がある食べ放題をなぜ実施しているのか。前編記事「ステーキガスト食べ放題で『元は取れる』のか…? 2900円のコースに挑戦してみた結果」に続いて後編では、マーケティング本部でステーキガスト開発チームに所属する開発担当者に話を聞いた。
コロナ影響を受けていたステーキガスト
ステーキガストの食べ放題は2022年9月に本格的に全国で開催されるようになった。その理由はコロナ禍で減少した売り上げを回復するための1つの施策だったという。
コロナ前である2019年度末のステーキガストの店舗数は137店舗で、年間売上高は約160億円だった。しかし、コロナ禍である2021年度末には店舗数が118店舗となり、年間売上高は約98億円へと減少する。2022年度の年間売上額は101億円と微増するが、コロナ前の業績には届かなかった。
「『新しいお客様にステーキガストを知ってもらう必要がある』と思い、お客様のご来店を見込めそうな食べ放題を始めたんです。ステーキ、サラダバーやライスを通じて、ステーキガストの魅力を知ってもらい、次回の来店につなげることを目的にしました」(開発担当者、以下同)
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