あらゆる食材が値上がりしているなか、ステーキガストが2900円食べ放題を続ける理由

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筆者が注文した「カットステーキコース」(写真:筆者撮影)

ステーキガストで食べ放題を実施する日は平常時と比較して、約2倍の売り上げになるほど好評だという。しかし、現時点では月に1回のペースでの開催を続ける予定だ。

「月に2回以上に増やすと食べ放題のイベント感が薄れる可能性もあります。目的はステーキガストを広く知ってもらうことですので、基本的には今のペースを維持したいです」

洋風牛煮込み(写真:筆者撮影)

「カットステーキコース」が2900円の狙い

ステーキガストの強みのひとつは価格設定にある。たとえば、「やわらかカットステーキ(約140グラム)」や「熟成赤身ステーキ(約100グラム)」、「熟成ラウンドステーキ(約120グラム)」は1099円で提供している。

(写真:筆者撮影)

このような価格設定は食べ放題にも踏襲されている。「カットステーキコース」の価格は、大人が2900円で小学生は1450円である。夫婦と小学生2人の4人家族で利用した場合、ひと家族で8700円となる。この価格は家族の外食で使う金額を考慮に入れて設定したそうだ。

「ご家族が外食にお支払いいただける金額を考えたときに、ステーキの食べ放題に使える金額はご家族全体で約1万円が限度と思っています。この金額を超えると焼肉チェーン店の食べ放題も競合となってきます」

なぜステーキガストは低価格でステーキを提供することに注力してきたのだろうか。その原点は1号店をオープンした時に「1000円でステーキとサラダバーを食べられる店」というコンセプトを掲げていたことにあるという。

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