「串カツ田中」が9月に買った謎のファミレスの正体 人気店に足を運んでわかった"プチ贅沢"店の衝撃

居酒屋チェーン「串カツ田中」の串カツ田中ホールディングスが、ファミリーレストラン「ピソラ」の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。
串カツ田中がM&Aで「脱・串カツ田中」宣言
ピソラ? 聞いたことない――そう思った人も多いだろう。
ピソラは近畿、東海地方のロードサイドで展開するファミレスチェーンだ。最近になって関東の郊外にも進出し始めているが、それ以外の地域ではまだあまりなじみがない。
なんでも、串カツ田中はこのM&Aを機に将来の1000店舗体制に向けて「脱・串カツ田中」するとのことだ。つまり、今後は串カツだけに依存せず、新たな価値の創造を目指すという。これまで串カツをメインにやってきた同社が、ずいぶんと大胆なことを言っている。

串カツ田中が、自らのアイデンティティを脱する宣言をしてまで買ったピソラには、いったいどんな魅力があるのだろう。筆者は9月にオープンしたばかりの「ピソラ立川店」に行ってみた。
ピソラは2010年にオープンした大阪の和泉観音寺店が1号店。そこから25年9月現在、全国に58店舗を展開中だ。うち7割ほどが近畿、東海地方にある。ほとんどの店舗が郊外のロードサイドにあるのも特徴だ。
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