串カツ田中「95億円の賭け」ピソラ買収の成算 創業者が10億円出しても株価急落を招いた"高値掴み"リスク

ロードサイドでひときわ高い集客力を発揮するピソラ。串カツ田中が買収したものの、懸念点も多い(筆者撮影)
串カツ田中ホールディングスが買収した「ピソラ」。近畿、東海地方のロードサイド中心に62店舗を展開するファミリーレストランだ。
しかし、その店づくりは従来のファミレスとは一線を画している。「バリのリゾート」をイメージした非日常の空間で、単価3000~4000円でパスタやピザのイタリアンとドリンクバーを2時間ゆったりと楽しむ店だ。店の詳細な様子は前編を参照してほしい。
「ピソラ」M&Aの懸念点を考える
時代の流れによりファミレスは新しい施策や業態転換を進める中、ピソラは「近所で楽しめるプチ贅沢」という新しいファミレスの形を提案。それがお客のニーズにしっかりハマり、ヒットしている。そうした点に串カツ田中は可能性を見出し今回のM&Aに至ったのだろう。
ただしこの買収には懸念点もある。財務上の不安と、競合の存在だ。一つずつ解説していきたい。
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