「都民への罰」との声まで…首都圏に増殖中「まいばすけっと」はなぜこうも嫌われるのか? それは「強さ」の裏返しだった

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まいばすけっと
最近なにかとSNS上で話題になる「まいばす」。アンチが多い印象だが、「強さ」ゆえの現象であり、過去に他チェーンも経験してきたことでもある(写真:yu_photo/PIXTA)
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都心を歩いていると、やけに赤い看板が目に入る。そこには、ポップ体の大きな文字でこう書かれている。

「まいばすけっと」。関東圏の方はよく知っているだろう。イオン系列のミニスーパーである。

店舗数は、すでに1200店舗を超えており、そのすべてが関東近郊圏にある。そのエリアに住む人間にとっては「欠かせない存在」である一方、SNSでは「嫌い」「つまらない」という声も根強い。「まいばすけっとは、都民への罰」といった過激な(?)投稿も注目を集め、ミーム的な広がりを見せている。

「働いてる人もいるし、ちょっと可哀想だな……」と思って今の状況を見ている人もいると思われるが、チェーンストア研究家を名乗る身としては、物申したいことがいくつかある。

というのも、まいばすけっとがここまで嫌われるのは「ビジネス的な強さ」ゆえだから。そして、こうして嫌悪が集まるのは、まいばすけっとが企業として成長していくときの「通過儀礼」だと思うからだ。

ということで本稿ではチェーンストア研究家の視点から、「まいばすが嫌われる理由」について、なるだけ中立的に解説していきたい。

「栄養食」のような店舗空間が嫌われている?

まいばすけっとが嫌われる理由を考えると、その根底にはまいばすけっとが進める「効率化」があると思われる。

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