無報酬で家業の"老舗和菓子屋"に入った3代目女性、「伝統を壊すな」と職人からの猛反発を受けても、経営改革に乗り出した"覚悟"

真っ白にそびえる国宝・世界遺産姫路城。その壮観な姿を望むメイン通りからはずれて西に15分ほどのんびり歩くと、小さな和菓子店がひっそりと佇む。店先には、一見老舗の和菓子店とは思えない派手なのぼりがひらひらとはためく。目を引くのは、大きく書かれた「どらぺちーの」の文字。

伝統と「カワイイ」が融合した新感覚スイーツ
「どらぺちーの」は、伝統的などら焼きと現代のフローズンドリンクを融合させた新感覚スイーツだ。カップに注がれたドリンクの上に、たっぷりの生クリームとソース、そして3片にカットされたどら焼きが添えられている。「姫路城と一緒に撮影できる」と、そのフォトジェニックな見た目がSNSでたちまち話題になった。
メイン通りではない不利な立地にもかかわらず、インバウンドを含む多くの観光客がわざわざ足を運び、多い日には1日およそ100杯を売り上げる人気商品へと成長した。

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