グローバルニッチのBtoBメーカーが満載
251位には就職先として根強い人気を誇るオリエンタルランドの名前が見える。平均年齢は43.4歳と意外に高い。つねにグリーと比較されるディー・エヌ・エーは278位、729万円。平均年齢は31.8歳とほぼ同じ。初任給は職種によって、年俸500万円、600万円以上と、下はグリーを上回る高水準だ。
このゾーンに来るとメーカーも多く、カネカ、JSR、ダイセル、サカタインクス、日本パーカライジングなど、個性的な製品を世界市場に供給する独立系の化学メーカーが目を引く。日本合成化学工業は三菱ケミカル系の機能性樹脂メーカーだ。
BtoBメーカーのため知名度を向上させるべく、積極的にテレビCMを打つ会社もあり、競争率も高まりそうだが、その中でCMをしないがゆえ知名度の低い会社はねらい目だろう。
自動車業界の一時金満額回答や、安倍首相による異例の賃上げ要請に反応する会社が出るなど、賃金情勢には明るい兆しも見えてきた。ただしそれはまだまだ一部の大企業の話で、そうした動きが中堅・中小企業に広がるのは先のことだ。さらに年収全体の明確な上昇基調にまで結び付くまでには遠い道のりとなろう。年収だけで会社を選ぶのは危険だが、年収を考えずに会社を選ぶのはさらに危険だ。総合的に会社を見て、悔いのない企業選択をしてほしい。
(撮影:尾形文繁)
「中小企業のホントの情報が欲しい!」という就活生の熱い要望にお応えして、『就職四季報』に新シリーズ「中堅・中小企業版」が誕生。『就職四季報』の看板指標「入社3年後離職率」「有休消化平均」「平均年収」を特別調査し、4000社すべてにおいて、2014年の採用予定人数を含めた3年間の「採用動向」、企業概要が一目でわかる「特色」を収録。「総合版」「女子版」に載っておらず、人事に直接聞けなかったあの会社のあの情報が初めて明らかに。
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