「なかなか思うように有給休暇が取れない」。そうお嘆きのビジネスパーソン諸姉諸兄も多いのではないだろうか。自社と比較したいこともあり、よその会社の有給休暇取得状況は気になるところ。従業員に優しいとも言われるCSRに積極的な企業の実態はどうなのか。『CSR企業総覧』2013年版の掲載企業のうち、3年間の有給休暇取得率を回答、開示している768社を対象に、有給休暇取得率をランキングしてみた。
ランキング首位はホンダで、前年に続く連覇となった。3年間平均取得率は102.4%(取得日数に前年繰越分を含むため100%超となる場合もある)。09年度102.1%、10年度98.9%、11年度106.1%と、毎年付与日数をほぼ完全に消化している。年末に有休残が20日以下になるよう計画的な取得への取り組みが実を結び、前年に引き続きトップとなった。
2位は神奈川地盤の鉄道大手である相模鉄道が中核の相鉄ホールディングス。3年間平均は101.2%。09年度113.7%、10年度90.8%、11年度99.1%とこちらも毎年高い取得率となっている。5日分(10回)を上限に、半日単位の有給休暇制度を導入するなどで成果を上げている。
3位は2社が96.7%で並んだ。1社がトヨタ自動車。もう1社がホンダ系部品メーカーで電子燃料噴射関連のケーヒンだ。続く5位もホンダ系部品メーカーのテイ・エス テック。こちらは4輪シート部品メーカーだが、94.7%と高水準。6位関西電力94.3%、7位中国電力93.4%と電力大手が続き、8位ダイキン工業92.9%、9位旭硝子91.4%、10位豊田自動織機91.1%という顔ぶれとなった。
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