ビジネスは「他力本願」で行こう! リーダーに必要なのは「他力本願」?

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「他力本願でいこう!」と言われたら、どんなふうに解釈しますか? 多くの方はおそらく、「気楽にいこうぜ」「まぁ、いい加減でも誰かが何とかしてくれるだろう」と、そんな意味にとるのではないでしょうか。

「他力本願」という言葉について、今では「人まかせにする」という意味があまりにも広く定着してしまっており、辞書にも「他人まかせにするということ」という意味が載っていますが、本来はまったく違った意味を持っていました。

たりき‐ほんがん〔‐ホングワン〕【他力本願】

1 《他力(阿弥陀仏)の本願の意》仏語。自らの修行の功徳によって悟りを得るのでなく、阿弥陀仏の本願によって救済されること。浄土教の言葉。

2 《誤用が定着したものか》俗に、自分の努力でするのではなく、他人がしてくれることに期待をかけること。人まかせ。

このように、実は「他力」というのは「他人の力」ではなく「仏の力」なのです。したがって、「他力本願」というのは、思いどおりにならない人生に対してじたばたせず、「オレが、オレが」という自己中心的な考えを捨てて自分の仏のはたらきにまかせて生きることを意味します。

ところで、この「他力本願」という言葉、なぜか会社の社長さんなどが自らの哲学を語る際によく使われる(本来の意味とは違った第二の意味で)ような気がするのは、私だけでしょうか。経営においては何ごとも他人まかせにせず、自分の主体的な意志で取り組まなければ成し遂げることはできない、ということをちょっと格好よく語るのに便利な言葉ととらえられているのでしょう。他力経営ではいけない、自力経営こそが大事だ、というわけです。

しかし、何ごとにおいても本気のチャレンジであれば、リーダーが自分の主体的な意志を持って臨むというのは当然のことです。問題は、チャレンジのレベルがどんどん上がって、どんなに自分の意志を強くして頑張っても突破できない領域に達したときに、それをどう乗り越えるかということ。経営課題もそこまで煮詰まると、最後は実は本来の意味における「他力本願」が大切になってくるのではないかと思います。

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