MITスローンでは、「Distributed Leadership」という独自のリーダーシップ論を提唱している。完璧なリーダーなどいないのだから、長所をリーダー同士で補い合いましょう、という考え方だ。
この理論では、リーダーシップスタイルを4つの能力に分けて考える。
● Relating(組織内外のステークホルダーと関係を築き、巻き込んでいく能力)
● Visioning(将来のビジョンを描く能力)
● Inventing(ビジョンを達成するために、新しい方法を設計する能力)
山本さんの強みは、「Relating」。帰国後、それを日本での活動にどう生かしていくのか?
「ソーシャルベンチャーというのは、人が集まらない、お金が集まらないとよく言われますが、それには必ず理由があります。Endeavor(エンデバー:新興国などで現地の社会起業家を支援する世界有数のNPO)のように、うまくいっているNPOもあるのです。
『自分たちのやっていることが、本当に社会のニーズに応えているのか』をつねに問い続けることが大切だと思います。
まだまだ精進が必要ですが、国境や組織、利害関係の壁を超えて、人と人を結び付け、ソーシャルインパクトを最大化できるような活動ができたらと思っています」
ソーシャルベンチャーに「汗と時間とお金」を投資し続けてきた山本さん。MITへのMBA留学が大きな成果となって、日本のソーシャルベンチャーに一石を投じることになるのは間違いなさそうだ。
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