$100Kは、MITの学生に限らず、大学生、大学院生であれば、世界中どこからでも参加できる世界的なビジネスコンペ。もちろん、日本からも参加できる。
テーマは、「新興国」「エネルギー」「生命科学」「携帯電話」「製品とサービス」「IT」の6分野に限られている。優勝賞金は、ビジネスコンペの名前にあるとおり、$100K=10万ドル(およそ900万円)だ。
日本の東北地方とアジアの起業家支援を目的としたWorld in Asiaは、残念ながら、ファイナリストには残らなかった。優勝したのは、CloudTop社(ウェブアプリケーションを提供するビジネス)だった。
2012年、再びチャレンジしてみたが、やはり落選してしまった。World in Asiaは、日本とアジアを支援の対象としているので、「新興国」のカテゴリーではないと判断されたかもしれないと山本さんは分析する。
「うまくコンペの求める6つのテーマにはまらなかったのかもしれません。次に向けて、教授、先輩、同級生など、多くの方々からアドバイスをもらっているところです。
$100Kコンペは、年3回募集があります。私が応募できるコンペは、あと1回。3月に挑戦できますから、あきらめずに応募してみます!」
東北の被災地は、現地でビジネスを生み出す起業家を必要としている。何とか、東北とMITをつなぎたい、という山本さんの挑戦は続いている。
ホームレスの男性からリーダーシップを学ぶ
MITスローンには、「U理論」という経営理論で知られるオットー・シャーマー上級講師の看板授業がある。
「U-Lab: Leading Profound Innovation for a More Sustainable World」(U理論の実践:サステイナブルな世界を目指して、深いレベルでのイノベーションをリードする)というユニークな授業だ。
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