グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを縦横無尽につづる。

9月中旬、日本の尖閣諸島国有化に抗議する反日デモが、中国全土に広がった(写真:ロイター/アフロ)
「ちょっと、最近堅いトピックが続きすぎてしんどいんと違うか。クリスマス明けで年末のお祭り騒ぎシーズン。そろそろ、以前仕込んどいた、グローバルエリートの恋愛・結婚・離婚事情でも投入しよか?」
「ムーギーさん、今は衆院選後で政治関係のコラムがよく読まれていますし、安倍首相が誕生したということでアジア外交に注目が集まっています。ですから、また外交ネタで行きませんか」
「そうか。しかし昨日会ったメディアで働いている友達は、『作家はみんなネタ切れして、いずれ天下国家を語りたくなるものだけど、大抵そうなると失敗する』って言うてたぞ。俺はまだ書くネタがあふれているうえ、このコラムはソフトタッチの読みやすさで売っているのにやな、こういうセンシティブなトピックで炎上したないねん」
「ただ、前回コラムの『安倍首相は、パンドラの箱を開けるのか?』も随分読まれてますよ。新年からは、またソフト路線に戻っていただいて構いませんので、今回と次回の本年最終回だけ、政治・外交ネタで引っ張れるだけ引っ張りましょう!」
「そうか。できるだけ当たり障りのないネタで、広く読者の皆様に愛していただこうと思ってたのに、プロレスネタでの炎上、そして領土問題での炎上と、なんかパンドラの箱を開けてるのは俺な気がしてきたけどな……」
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