ここまでを30分程度でできる人もいれば、何回か挑戦して、ようやく成功する人もいるそうだ。
「個人差はあるが、コツコツ練習すれば、誰でもライン上に座るレベルまで達することができる」と岡田氏は言う。
インナーマッスルを動員
ビギナーならライン上に立って片足を上げるだけで程よい汗をかく。30分か1時間程度、友達と会話しながら挑戦するだけで「かなりよい運動をした」と思うだろう。また、運動不足だった人は、体の奥のふだん使っていない筋肉を使ったと感じるはずだ。
ちなみに、今年、ダイエットに生かせると話題になった“ドローイン”という呼吸法は、呼吸に合わせてお腹の筋肉を収縮させることで、姿勢を維持する筋肉を活性化する。
スラックラインは、それと同様の筋肉の動きとなるので、同じような効果が期待されるという。
「人はバランスの悪いところに立たされると、自然と全身の筋肉を使う。そこで、片足立ちやしゃがむという過酷な姿勢を要求されれば、上半身を維持しようと外側の筋肉と同時にインナーマッスルを動員するので筋肉への大きな刺激になる」(岡本氏)。
とくに刺激を受けるのは、お腹回り、腰回りの筋肉だ。腹直筋(ふくちょくきん)や外腹斜筋(がいふくしゃきん)、腸腰筋(ちょうようきん)、内臓を包んで取り巻いている腹横筋(ふくおうきん)といったインナーマッスルが刺激される。体の奥の筋肉が使われると、外側の筋肉も同時に動く。後で、いわゆる筋肉痛だと感じるのはこうした外側の筋肉だ。
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