最も効率よく戦ったチームはどこ? Jリーグ各クラブを財務分析! 

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Jリーグは8月21日、Jリーグに参加する各クラブ(チーム)の2011年度の財務情報を開示した。そこで、このデータを基に財務面から見た各クラブの実力を探ってみた。

まず、ここに示したのは、編集部が作成した各クラブのチーム人件費と順位との関係図だ。戦力強化への投資がどれくらい成績に結びついたかを示している(上がJ1、下がJ2)。

前季にJ2から昇格していきなりJ1リーグを制覇した柏は、チーム人件費は19億円強と、名古屋、鹿島、ガンバ大阪に次ぐ4位。昇格初年度だったとはいえ、戦力への投資は十分、上位を狙える金額だったと言える。

一方、柏並みのチーム人件費を掛けた浦和は、最終的には降格争いに沈むなど効率の悪さが目立つ。もっとも今季はこれまでのところ優勝争いに食い込んでおり、まったくの空振りだったわけでもなさそうだ。対照的に効率的だったのが仙台だ。人件費だけなら降格争いに巻き込まれてもおかしくなかったが4位と大健闘、今季も優勝を争っている。

個別に見れば効率的なチーム、非効率的なチームはあるものの、全体の傾向としてはチーム人件費が多いクラブほど上位に来ている。今季J2に降格した下位3チーム(甲府、福岡、山形)は、同時にチーム人件費の下位3チームでもある。J1では、順位とチーム人件費の相関係数は0.69であり、強い相関を示している。

J2では、独走で前季J2を制して今季J1昇格を果たしたFC東京が突出する。J1でも上位を狙えるレベルの人件費を投入しており当然といえば当然の結果だったかもしれない。FC東京を除くとJ2各チームの人件費は比較的似通っており、成績との相関はJ1ほどには強くない(相関係数は0.55)。限られた戦力でどう戦い抜くか、用兵の巧拙が結果を分けたようだ。

 

 

 
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