最も効率よく戦ったチームはどこ? Jリーグ各クラブを財務分析! 

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 マリノスの状況は深刻

バランスシート(貸借対照表)の主要項目でランキングしたのがこちらだ。総資産はそのクラブが保有するすべての財産であり、クラブの規模を表す。大きければ大きいほど企業体としての規模が大きいビッグクラブといえる。鹿島、柏の2クラブは20億円を超える。

純資産は、総資産から負債(借金など)を引いた残額で、資本金や過去の利益の蓄積(繰越利益剰余金)などから構成される。クラブの正味の資産といえるものだ。総資産に対する純資産の割合が自己資本比率で、比率が高いほど財務が安定していると言える。総資産、純資産でトップの鹿島は、自己資本比率が74%弱と、超優良企業並みの好財務体質だ。

純資産のマイナスは全財産を売り払っても借金を返せない、ということ(債務超過)であり、一般企業では、実質的に経営破綻しているとみなされる状態だ。増資を仰ぐなど財務体質の改善は待ったなし。ここでも横浜Fマリノスの状況は深刻だ。運営規模に比べた資本の小ささ(資本金+資本準備金がわずか3700万円)、期間損益の赤字体質が響いている。

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