大人女子を魅了する、チアダンス
「ランナーの皆さん! こんにちは!」
「私たちはおとなチア女子部、”Cheerful(チアフル)”です!」
鮮やかなピンクのポンポンを持ったチアリーダーたちが、千代田ファーストビルの前にさっそうと登場した。東京都庁からスタートし、緩やかな下り坂を抜けてそろそろ序盤の混雑も解消される6.8kmの地点。マイペースで走るランナーらが沿道左側に目を向ける。
「GO―! Let’s GO―!」
テンポのよい曲と、はつらつとしたチームの掛け声が周囲に響く。ポンポンを持った両手を大きく振り上げ、およそ20人のチアリーダーが体をひねり、華麗なダンスを披露する。
軽快なリズムに合わせて、前列後列に分かれていた女性たちが1列に並ぶ。そして一斉に足を振り上げてステップを踏む。チアの見せ場のひとつ“ラインダンス”だ。練習では乱れることもあったが、今回はフロントキックもきれいに揃った。
片手を頭上に上げる“パンチアップ”も、一列に並んだまま右から左へ流れるように展開させ、ランナーに向けてエールを送る。
彼女たちのダンスを見て、うれしそうな表情を浮かべるランナーや、曲のリズムに合わせて、片手を上げて「ありがとう」の意を伝えるランナーたち。中には、立てひざを突きながら彼女らを撮影し始めるランナーもいて驚かされる。
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