会社女子に必要なことは、“チア”で学んだ 度胸がつき、ネガティブ発言も減っていく

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2013年2月24日、東京がひとつのお祭り会場となった。
3万6000人の老若男女が走った「東京マラソン2013」。その盛り上がりに一役買ったのが、コース沿道で開かれたランナー応援イベント”東京大マラソン祭り2013”だ。
コースに隣接する28カ所のスポットでは、ランナーが走る主要時間帯に合わせて、ダンスや民俗芸能、吹奏楽の演奏など多彩なパフォーマンスが繰り広げられ、観客を魅了した。
ランナー同様、何カ月も前から練習を重ねてきたグループや個人による、もうひとつの晴れ舞台。その中に、ひときわ輝くチアダンスチームがあった。

大人女子を魅了する、チアダンス

「ランナーの皆さん! こんにちは!」 

「私たちはおとなチア女子部、”Cheerful(チアフル)”です!」

鮮やかなピンクのポンポンを持ったチアリーダーたちが、千代田ファーストビルの前にさっそうと登場した。東京都庁からスタートし、緩やかな下り坂を抜けてそろそろ序盤の混雑も解消される6.8kmの地点。マイペースで走るランナーらが沿道左側に目を向ける。

風が強く気温は5.5度という環境だったが、ランナーに向けて力強いパフォーマンスで応援していた

「GO―! Let’s GO―!」

テンポのよい曲と、はつらつとしたチームの掛け声が周囲に響く。ポンポンを持った両手を大きく振り上げ、およそ20人のチアリーダーが体をひねり、華麗なダンスを披露する。

軽快なリズムに合わせて、前列後列に分かれていた女性たちが1列に並ぶ。そして一斉に足を振り上げてステップを踏む。チアの見せ場のひとつ“ラインダンス”だ。練習では乱れることもあったが、今回はフロントキックもきれいに揃った。

片手を頭上に上げる“パンチアップ”も、一列に並んだまま右から左へ流れるように展開させ、ランナーに向けてエールを送る。

彼女たちのダンスを見て、うれしそうな表情を浮かべるランナーや、曲のリズムに合わせて、片手を上げて「ありがとう」の意を伝えるランナーたち。中には、立てひざを突きながら彼女らを撮影し始めるランナーもいて驚かされる。

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