会社女子に必要なことは、“チア”で学んだ 度胸がつき、ネガティブ発言も減っていく

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「チアって、笑顔で踊ると観る人もみんな優しい顔になって、ぱあっと周囲が“ピースな場”になるんです。逆にこちらの顔がこわばっていると、相手も浮かない顔になります。

それって仕事にも通じますよね。仕事柄、初対面の方と会う機会が多いのですが、まずは自分のほうから思いきって相手に笑顔で心を開いて、仕事でも“ピースな場”をつくるように心掛けています」 

女子力満点というような、まぶしい笑顔で話す長井さんを前にしたら、これはもう大きくうなずくほかなかった。

疲れにくくなり、度胸もついた

「今日、自分の出せる力は全部出し切ったつもりです!」と語る新田奈名子さん(32歳)のチア歴は、他チームでの経験を含めて5年。医薬品開発会社に勤める会社員だ。

前日の直前練習の様子。“アームモーション”と呼ばれる腕の動きは、皆で揃えること が意外と難しい。繰り返し練習するとみんな汗だくに。力強く美しいアームモーションが本番で揃ったのは練習の賜物だ。

「仕事は医療機関の監査なのですが、チアを始めてからは、外回りが続いても疲れにくくなりました。知らない人の前で踊るので、度胸もつきましたね」(新田さん)。

学生時代は放送部。応援団の隣で踊るバトン部の姿を見て楽しそうとあこがれつつも、「ああいう衣装、自分にはムリ!」と曲を流す係に徹していたという。そんな彼女が今ではバトン部と同じくらいの軽装で、大勢のランナーの前で元気に踊っているのだから、恐るべき“チア”パワーだ。

水野綾子さん(26歳)も、同じく運動とは縁遠い“文化系”から思いきってチアデビューを果たした一人。「大学職員をしていますが、どんなに忙しくても『もうすぐチアだ!』と思うと元気になれる。レッスンのある日は、いつも以上にテキパキと仕事をこなします」(水野さん)。

今も昔も、ミニスカート姿で鮮やかな演技を見せるチアリーダーにあこがれる女性は少なくない。

そもそもチアダンスとは、チアリーディングから派生したスポーツだ。組み体操のようなアクロバティックな要素は含まれない。本場である米国では「Pom Dance」などと呼ばれ、NFLやNBAのハーフタイムで活躍するチアリーダーや、ブロードウェイで踊るダンサーはチアダンス出身者が多いといわれている。

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