産めよ育てよ、働けよ!? ワーキングマザーバブルがやってきた

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「私が産休前まで作り上げてきた仕事が、産休明け、別の同僚男性の担当になっており、目の前でグチャグチャにされた。向かいの席で、2年間毎日それを見続けて、口出ししたかったが、何度上司に『私にやらせてほしい』とお願いしても戻してもらえなかった。時短勤務者は、トコトン組織の蚊帳の外なのだと痛感させられた」(人材関連・38歳)

といった具合だ。時短勤務を選択すると、「いくら効率よく仕事をしても、まともに評価してもらえない」と嘆くワーキングマザーは多い。これでは、著しくモチベーションが下がっても仕方がない。

そして「バリキャリ」は専業主婦になる

一方、時短勤務を選択せず、乳幼児育児中もフルタイムの勤務を続ける人も、「時間との闘い」に悩まされ続ける。

「締め切り前は仕事を持ち帰り、子どもを寝かしつけてから、仕事に追い込みにかかる。しかし、そういう時に限って、子どもが30分おきに起きてきて、仕事にならない。大きな声では言えないが、子どもに睡眠薬を飲ませたいと思ったことが何度もある」(出版・37歳)

「出産前と同じパフォーマンスを維持したくて、朝8時半から夜11時までベビーシッターを2交代制で雇い、月50万円以上出費していた」(ベンチャー経営・39歳)

「長時間労働のため、保育園のお迎えを、私の親、夫の親、夫、ベビーシッターと交代で行き、子どもは毎日違う場所に帰る生活。この環境に子どもが慣れず、情緒不安定になった」(医師・40歳)

無理して長時間働くのと引き換えに、子どもの犠牲や経済的負担があまりに増すと、「仕事か子どもか」のゼロサム思考に陥りがちだ。そして、バリキャリから一気に専業主婦に転向する人も後を絶たない。

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