瀧本哲史「女性リーダーが成功する秘訣」 新世代リーダーの条件

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日本の新しいモデルを創る「新世代リーダー」とはどんな人なのか。どんな能力、教養、マイ ンドセット、行動が必要となるのか。国内外のリーダーを知り尽くした、各界の識者たちに「新世代リーダーの条件」を聞く。
第2回目は、京都大学客員准教授でエンジェル投資家の瀧本哲史さんが、これからの日本に求められるリーダー像について語る。
インタビュー(上)はこちら

「まだ自分は平社員なので、自分から動きを起こすのは難しい」。そう言う人もいるが、自分に力がなければ、力のある人と交渉して、彼らが動くようにあおればいい。自分が地位を得るまで待っていたら、もう遅い。

会社が用意した今のシステムの中で、他人と競争することばかり考えるのは非常につらい。それよりも、自分で違うゲームを始めたほうが、実は成功する確率が高い。

芸術の場合は、才能の差がわかりやすく、自分の限界に割と早く気づけるので、人とは違う道を探す方向にシフトしやすい。芸大は、学年に1人天才がいればラッキーという世界で、残りの99人はおまけのような存在。だから教授も「もし天才に出会ったら、邪魔しないでください」と学生に話すそうだ。

自分自身のゲームを始めよ

一方、ビジネスは、他人との差になかなか気づけないし、会社はずるいので、みんな同じように出世させているような幻想を与える。それはあまりよいことではない。

山中さんは臨床医として大失敗したが、それがむしろよかった。早く挫折することや、早く自分に向いていないことに気づくことが、大事だ。他の人が用意したすでに破綻しているゲームを一生懸命やるのはよくない。

自分の人生を振り返っても、マッキンゼーに同じ頃に入った同僚で、目の付けどころはよいが、コンサルタントとしては、シャレにならないくらい仕事ができない人がいた。

しかし彼は、コンサルの世界から去った後、今はニッチなビジネスで大成功している。要するに人間の世界は、多様でばらけていて、ゲームの種類もたくさんある。だから、早く違うゲームに触れることがすごく大事だ。自分で作りさえすれば、ルールやゲームの種類は無限にある。

リーダーになって、世の中を変えていく人とは、そういうふうに人と全然違うことをする人だ。それなのに、今、はやっているリーダー論は、ブラック企業でやる気を失っている若者たちに、無理やりやる気を出させるにはどうしたらいいか、みたいなものが多い。

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