みなさんは、英語のスピーキングとライティング、どちらの方が難しいと感じますか。瞬間的に考えて答えなければいけない「スピーキングの方が難しい」という方が多いでしょうか。
確かにライティングは辞書を引いたり、時間をかけて見直したりすることができますので、即答力が求められるスピーキングの方がつらいですよね。
でも筆者は、実はライティングの方がハードルは高いのではないかと感じることがあります。スピーキングでは、コミュニケーションが取れれば、細かい間違いはそれほど気になりません。その場で聞き直すこともできますし、表情や身振りで伝えることもできます。
それに対して、ライティングではすべての間違いが目に見えてしまいますし、形としても残ってしまいます。粗が目立ってしまいますので、スピーキングよりも丁寧さが求められると思うのです。基本的に一方的に伝えていく形のコミュニケーションですので、相手が誤解しないように、より気を遣わなければなりません。もちろんメールやチャットであれば、スピーキングと同じような形でコミュニケーションが取れることもありますけれど。
今回は筆者が実際にメールで見た英語の間違いを紹介していきます。スピーキングにも増して、ニュアンスの違いなどは気を遣ってください。今回取り上げる間違いは、もちろん会話でも気をつけてほしい間違いでもありますので、英文メールを書かないという方も、ぜひ読んでみてください。
急な出張とスピーチ原稿
短期間ではありましたが、ある電子部品メーカーの役員タロウさんのマンツーマンレッスンを、同僚のジェーンと2人で交互に担当していたことがあります。通常の会話レッスン以外に、タロウさんの英語のスピーチやプレゼンテーションの準備をお手伝いすることが数回ありました。
ある日、筆者とジェーン宛てにタロウさんからメールが届きました。急に翌週インドに出張になったので、レッスンをキャンセルしたいとのこと。でも、どうしても準備していかなくてはいけないスピーチがあり、レッスンはないけれども、スピーチだけ添削してもらえないかという依頼でした。
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