「すごく可愛い娘がいるんだけど、週末会ってみない?」
と同僚のハナコさんに言われて、はりきって週末のデートに出かけて行った筆者の後輩・タロウくん。素敵な女性との結婚を目指し、目下婚活中なのです。でも月曜日、出社してきたタロウくんは「そこまで可愛くなかった」と不満げ。女性の思う「可愛い」と男性の思う「可愛い」は、意味が違うと力説していました……。若干どうなんだろうと思うコメントでしたが、男女の間に横たわる永遠のテーマなのかもしれません。
これは価値観の違いから生じた行き違いですが、英語で人の話をするときに、使う単語で印象が大きく変わってしまうことがあります。気づかずに悪い印象を与えてしまったり、まったく違う意味で伝わってしまったりすることもあります。あなたにその意図がなくても、その人のことを嫌っている、よく思っていないなんて誤解されることもあるかもしれません。
今回は人の性格や外見の話をするときに、よく日本人がする英語表現の間違いを紹介します。婚活はともかく、ビジネスでは、「○○さんは、△△な人だよ」と伝えた相手から、「聞いてた話と違った!」なんてクレームを受ける状況は避けたいものですよね。
白熱してつい……!
ある外資系企業でディスカッションのレッスンをしていた時のこと。4人ずつのグループに分かれて、時事ネタを議題に意見を言う練習をしていたのですが、ひときわ盛り上がっているグループがありました。そのグループには、ユーモアたっぷり、英語も何となく関西弁のジロウさんと、みんなに「姉御」と呼ばれている元気で面倒見のよい、リーダー的存在のナナコさんがいました。この2人が、まるで夫婦漫才でもしているかのようにノリノリで話していたのです。
このグループでは「列に割り込みされて腹が立ち、人をホームに突き落とした」というニュースの記事について4人でディスカッションをしている最中に、「割り込みされたらどうする?」という話になったようです。ジロウさんもナナコさんも「その人に後ろに並ぶように言うよね!」とうなずきあっていたのですが、ジロウさんが、おっとりとしていてやや引っ込み思案のミナコさんに意見を求めたときに事件が起きました。
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