これならネガティブな感じはしません。中立的、またはポジティブな意味で「感受性が強い」ということが表せます。もし「繊細」という意味ではなく、「純粋」という意味で「ナイーブ」と言いたいのであればinnocent(純粋な)を使うとよいでしょう。
ナナコさんにこれを教えてあげると、慌ててSorry, Minako!(ミナコさん、ごめんね)と謝っていましたが、ミナコさんもThat’s okay. I didn’t know what “naive” really means either. (大丈夫。私もnaiveの本当の意味知らなかったから)と笑っていました。
すると、ここぞとばかりにジロウさん、ナナコさんに向かってYou’re so insensitive! (ほんま無神経やわー)と冗談を飛ばします。ところがナナコさん、負けずにジロウさんを指さしながらRight back at you! (そのままお返しするわ!)と応戦していました。
頭の悪い先生!?
同僚のジョンと一緒に担当していたある初級英会話のクラスで、英作文の宿題を出しました。人を描写する形容詞がテーマでしたので、身近な人について文を作って提出してもらったのです。その中にDescribe your teachers. (担任教師を描写しなさい)という問題がありました。
そのクラスにいた経理部長のサブロウさん、「私はもうすぐ定年だから、英会話は要らないんだけどね~」と言うのが口癖。そう言いつつも、1度も休まずにレッスンに来ますし、宿題も必ずやってきてくれます。そのサブロウさんが書いた文が、こんなものでした。
なんだか描写に差がある気がするのは筆者の被害妄想でしょうか。しかもbluntなんて単語、わざわざ調べちゃってくれたのだと思いますが、せめてhonest(正直)とかにしてほしかった。筆者だって、それなりに気を使って発言しているつもりなんですけど……。
ジョンに見せると大喜び。そりゃあ、君は「頭がよくて、優しい」ですからねぇ。Am I that blunt? (そんなにぶしつけな物言いかな?)と聞いたら、Well, I’m okay. (うーん、僕は平気だよ)って……それって、bluntだけど、自分は気にしないってこと? 微妙に肯定されたようです。
宿題を添削して返す時に、冗談交じりにサブロウさんに言いました。Saburo, I’m not blunt but honest, right? (サブロウさん、私はぶしつけなのではなくて、正直なんですよね?)するとサブロウさん、Yes, you are honest, but sometimes you are too honest. (ええ、先生は正直ですよ。でも、たまに正直すぎるんです)。なるほど。筆者、過去に何か失言があったのでしょうか。I’m sorry. I’ll be careful. (すみません、気を付けますね)と筆者が言うと、No, no, I like you that way. (いや、先生は、そのままがいいんですよ)ですって。不快な思いをさせたわけではなさそうで、とりあえず安心しました。
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