英会話のレッスンでは、生徒の上達や努力を認めて「褒める」というのは教師の大切な役割のひとつなのですが、「褒める」という行為はなかなか難しいものです。ただGreat!とかExcellent!と言っても、何がいいのか伝わりませんし、わざとらしかったり、大げさに褒めすぎたりすると、その褒め言葉には信頼性がなくなってしまいます。
同様に、日常生活でも人を「褒める」というのは難しいですね。男性に「いい人」「細い」「かわいい」「色白」という褒め言葉はNGだとか、女性を「セクシー」「家庭的」「芸能人の○○に似ている」「健康的」と褒めてはいけないなんていうのもよく聞きます。もちろん個人差はあるのでしょうが、心からそう思って褒めたつもりでも、相手を不快に思わせてしまうこともあるのかもしれません。しかも昨今は、すぐに「セクハラ」「パワハラ」と言われてしまそうで、迂闊に人を褒めるのは怖いですしね……。
今回は、英語の褒め言葉にまつわるお話です。日本語でよく使う褒め言葉には、英語に直訳しても通じない表現があります。どんな風に英語にすればよいのか、ぜひ覚えてください。日本語でも、英語でも褒め上手になって、ビジネスでもプライベートでも、人から好かれる人気者になりたいですね。
おしゃれで洗練されたサラリーマン
その日は朝から雨がしとしと降っていたのですが、運悪く、筆者が担当していた研修が始まる夕方には雨足が強まり、土砂降りになっていました。研修で外出する日に雨が降るとかなりブルーになります。先方に到着してから、研修を1時間半~2時間行わなければなりませんので、それなりに人前に立てる姿で着きたいのですが、必ずしもうまくはいかないものです。
その時もひどい状態で研修先に到着することになってしまいました。海の見えるそのオフィスの周辺は風が強く、筆者の傘は見事に折れ曲がり、研修会場の会議室にたどり着いたときには全身びしょびしょ。ハンカチで拭いたりしたのですが、もう焼け石に水状態。諦めてそのまま研修するしかないと準備を始めました。
研修開始時間が近づくにつれ、少しずつ研修生が集まってきます。すると、どの研修生も会議室に入って来て、筆者のひどい姿に驚いては、オフィスに戻っていきます。ひとり、またひとりと、タオルを持ってきてくれたり、スリッパを持ってきて、筆者の靴に新聞紙を詰めてくれたり……。小さな電気ストーブまで登場して、逆に申し訳ないくらい気を遣っていただきました。さすがに、最後にお持ちいただいたスウェットの上下セットは遠慮しましたが(笑)。
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