2時間の研修の間に、干してあった上着や靴下はほぼ完全に乾き、身に付けていたシャツやパンツも気にならない程度になりました。研修生にお礼を言いながら、帰り支度をしていると、研修生のタロウさんが、Are you sure you don’t want to wear the sweatshirt and sweat pants? (このスウェット上下着ていかなくていいんですか)と聞いてきました。そこから自宅まで電車で1時間以上の場所でしたから、革靴とビジネスバッグに、スウェット上下で満員電車に乗るのは気が進まないと言うと、笑いながら納得していました。
そんな話をしていると、一度会議室から出て行ったジロウさんが戻ってきてPlease use this umbrella! (この傘使ってください)と傘を手渡してくれました。それがよくあるビニール傘だったら筆者も気にせずに使えたのですが、なんともオシャレな世界地図のデザインで、借りていくのは気が引けるような傘だったのです。また骨が折れてしまわないとも限りません。
捨ててもいいようなボロい傘がないか聞くと、It’s a cheap one. You can throw it away after use. (安物の傘なので、使ったら捨ててしまって構わないです)と言うのでビックリ。どう見ても安物ではないですし、捨てるなんて勿体ないと答えたら、もう新しい傘を買ったから要らないと言いながら、これまたずいぶんとオシャレな傘を見せてくれました。
Oh my God! Where did you get those umbrellas? (すごいね!その傘両方とも、どこで買ったの?)と聞くと、自由が丘に傘専門店があるのだとか。You are really fashionable, Jiro! (ジロウさんはおしゃれだね!)と感心すると、タロウさんがニヤニヤしながらYou should look at his wallet and train pass holder too. (先生、コイツの財布と定期入れも見てやってくださいよ)と言い、続けて
と言いました。
「センスがいい」を英語で言うと?
日本語の「センスがいい」というのは、通常ファッションセンスの話で、服や身の回りのものなどの選び方や使い方が上手で、おしゃれな様子や洗練されている様子を表しますよね。英語でも同じような意味で使用をするのですが、タロウさんのようにOne’s sense is good.と言うだけでは不完全で意味が通じないのです。
英語でsenseを使うときにはふつう、One has a good sense of ~(その人は~のセンスがいい)という形で、何のセンスがいいのかをしっかりと述べなければいけません。日本語のように「センス」だけ単独で使って、His sense is good.やHe has a good sense.と言っても、ネイティブにするとA good sense of what? (何のセンスがいいの?)と疑問に感じてしまいます。senseには「感覚」という意味がありますので、五感のうちのどのsenseがいいの?なんて言われちゃうかもしれません。
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