ナナコさんがちゃんと勉強しているとわかってから、もう一度彼女のメールを見てみると、確かに日本にいたときよりも難しい単語や文法を使って書かれている!Thank you very much for your hard work, Nanako! Keep it up!! (ナナコさん、偉い!この調子で頑張って!!)学習と実践の両方を併行して行うのって、本当に効果があるんです。
2年後のナナコさんの帰国が、さらに楽しみになりました。
もしかして、間違いだった?
ナナコさんに返事を書こうとメールを読み直しているときに、ふと気づいたのですが、もしかしてナナコさん、
と言いたかったのでは?「いつも、いつも、勉強できるわけではないのですが、ちゃんとやっていますよ」と言いたかったのかもしれません。ナナコさんが書いたようにI always don’t ~と言うと「常に~しない=全然~しない」という意味になってしまいます。つまり、I always don’t have time to study EnglishはI never have time to study Englishと同じ意味になってしまいます。
それに対して、I don’t always ~と言うと「いつも~するわけではない」という意味になります。「毎日、毎回ではないけれども、基本的には~している」という感じです。
このように、副詞を置く位置で意味が大きく変わってしまいますので、気をつけましょう。同じような例がありますので、見てください。意味の違いがわかりますか。
I don’t really know.
I really don’t know.はreallyがdon’t knowを強調して、「本当に(まったく)わからない・知らない」という意味になりますが、I don’t really knowはreallyがknowを修飾して「本当にわかる・知っている」となり、それが否定されて「本当にわかる・知っているわけではない」、つまり「よくわからない・知らない」という意味になります。
I don’t really know. (よく知らない)
全否定(上の文)・部分否定(下の文)というのを聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
ということは、I really don’t like my boss.(上司のこと、マジで嫌) とI don’t really like my boss.(上司のこと、あんまり好きじゃない)では「嫌い」の度合いが変わりますので覚えておいてください。
ナナコさんにメールの返事と質問の答えを書き、ついでにこの説明を送ってあげると、お礼のメールとともにこんなメッセージが……。
I’ve been saying “I don’t really like my boss” but I meant I really don’t like my boss.(今までずっと「上司のこと、あんまり好きじゃない」って言ってましたけど、「上司のこと、ホントに嫌い」の間違いでした)
Oh, Nanako… (ナ、ナナコさん…)
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