alreadyとyetは、疑問文で使われるとそれぞれニュアンスがグッと変わりますので、間違えないように注意しましょう。そして、正しいニュアンスで上手に使い分けられるようになれば、皆さんの表現の幅もさらに広がるはずです。
優等生だったのに……
ある建設機械メーカーのナナコさんがシンガポールに赴任してから早1年。赴任前にかなり濃いメニューの短期集中英会話研修に参加してもらったのもまだ記憶に新しいのですが、気づけばずいぶんと時間が経っていました。
そのナナコさんから、久しぶりにメールをいただきました。すっかり現地での生活にも慣れた様子で、ホーカーセンターという屋台街で撮った食事の写真や、コンドミニアムでバーベキューをしている写真を見ると、日本で忙しく働いていたときよりものびのびとした表情。元気そうだったので本当に安心しました。
研修中は、もちろん英会話だけでなく、その他さまざまな業務研修にも参加していましたし、後任者への引継ぎでもかなり忙しそうでしたが、それでも課題は毎回欠かさずに必ず完成させてきた努力家のナナコさん。「シンガポールに赴任してからも、英語の勉強やトレーニングをしっかりと続けていきます」と言っていました。
でも、メールには
とのこと。ずいぶん楽しそうなバーベキューの写真が数枚添付されていたのですけれど……。服も違うし、どう見ても何度かバーベキューしてますよね、ナナコさん?あんなに優等生だったナナコさんだけれど、赴任してしまったらそこまで英語の勉強は頑張ってもらえなかったみたいで、ちょっと残念。
でも、きっと日常的に英語を使ってはいるのでしょうし、読んだり聞いたりする機会も日本にいるときとは比べ物にならないくらい多いはず。きっと赴任中にさらに上達して、帰国したときには上級者になっている!と自分に言い聞かせて気を取り直す筆者。
「英語でメールを書いてくれただけでも、元担任教師としてはうれしい!勉強してなくてもいいじゃん、今は実践のとき!」
と思おうとすればするほど、拭えないがっかり感がそこにはあり、ちょっとではなくてかなり残念に、筆者は感じていたのでありました。だって、ナナコさん、あんなに熱心だったのに……。
ところが、気を取り直してメールを読み進めると「先生からもらった文法の問題集、3周目に入りました」と書いてあるではないですか。なんと、あのナナコさんは健在だった!「全然時間がない」と言いつつ、きちんと勉強は続けていたみたい。そして、その後にはいくつか英文法の質問も書かれていました。
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