いろいろとあって、現地の日本人スタッフが東京からのスパイみたいな扱いをされているようでしたから、そのスタッフの方がデマを流しているなんてことになってしまっては大変。「まだサインもしていない契約のことを、自分が反対しているからって、日本側に『勝手にサインしちゃったみたいですよ』と虚偽報告したに違いない」なんて誤解は避けたいですよね。
ハナコさんに説明すると、「それはまずいです。そんなニュアンスになるなんて知りませんでした」と慌てて直していました。文脈的にそういうつもりではないとわかるとは思ったのですが、揚げ足を取られたり、本当に勘違いされたりしたら困りますもんね。
ここでは昔、学校で習ったとおり、「肯定文はalready、否定文と疑問文はyet」の法則でいきましょう。
alreadyとyetの疑問文をマスターしよう
中立的なニュアンスで、何かが完了したかどうかを尋ねるときはyetを使った疑問文にします。alreadyを使用すると「思っていたよりも早く何かが行われて驚いている」ようなニュアンス、「本来行われるべきタイミングよりも早すぎると思っている」ようなニュアンスになります。
Has he already eaten lunch? (彼はもうランチを食べてしまったのですか)
日本語の疑問文では「もう」を使いますので、「already=もう」、「yet=まだ」と対訳で覚えていると、ハナコさんのように質問する時にも、うっかりalreadyを使ってしまいがちですので気を付けましょう。
では、これが否定疑問文と一緒に使われるとどんな意味になると思いますか。
Hasn’t he already eaten lunch?
否定疑問文自体が「驚き・困惑・怒り」といった感情を含むことがよくありますので、alreadyやyetをつけずに使うと
驚いて「えーっ!食べてないの!?」というニュアンスだったり、苛立って「(なんで)食べてないの?」と言っているようなニュアンスだったりを表すことができます。これは日本語とほぼ同じですね。これにyetが付くと「まだ」という部分が強調されます。
それに対してalreadyが付いた場合には、「あれ?○○じゃなかったっけ?」と確認しているようなニュアンスになります。
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