残念ですが、私はそうは思いません。前述しましたように丁寧に話し合ってからでも遅くはないですが、私ならば離婚を決意します。
家のローンが心配ですか? 話し合いでローンをこれ以上は支払えないと言われれば、賃貸アパートに移る覚悟を持つべきです。新しい船出には、大切なものを手放す覚悟が要ります。何ひとつ手放さず、嫌なものだけ放り出すという離婚は、まずあり得ません。
むしろ積極的に、あなたの選択として家を出るべきです。あなたの姑さんを擁護するようですが、彼女は孫を可愛がらず薄情なようですが、あなたに迷惑をかけまいとする強い意思もお持ちの方と推察しました。お風呂や洗濯機、玄関が同じなのに、1年間顔を会わさないで済んだということは、お姑さんもその努力をして協力してこられたのです。
義理の親子関係は、そもそも煙たいもの
私がこれまで教えられて実践してきた常識ですと、義理とはいえ親ですから、同じ屋根の下で暮らす親に、朝起きれば朝の挨拶をし、出勤時や帰宅時の挨拶をしないのは、親をバカにする行為です。これは親が嫌いだからとか、夫が不貞を働いているからというのは、口実になりません。
義理の親子関係は、そもそも煙たいものです。世の多くのお嫁さんは、嫌いという感情をあえて表に出さず、形だけでも礼儀を尽くしている人が多いのです。人の好き嫌いは理屈でコントロールできませんが、好き嫌いにそって態度に出すのは大人のすることではありません。
嫌いだとしても、無視をしてはいけないのです。お惣菜を多めに作ったりしておすそわけをすれば、できないことが多くなってきたお姑さんにはどれほど助かり、心慰められる行為でしょうか。
ご夫君も親に何もしていないようですからあなたを責められません。しかし、あなたの態度にどのような感情を抱いているかは、それとは別問題です。
かといってあなたの性格では、あなたがその家にいる限り、お姑さんを追い出すことなどできません。それどころか現状維持で、隣にお姑さんが静かに暮らしているだけでも、あなたの神経は逆なでされ、家が安住の場所ではなくなるでしょう。
今の結婚生活を継続するだけで、あなたの人間性はますます損なわれていくことでしょう。もし守りたいものが、ローンの終わっていない家だけなら、もはやあなたたちは、実質的な家族ともいえません。
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