「コロナ禍で消えた2軒目需要」海鮮居酒屋≪はなの舞≫が、入れ替わった客層向けに打った新たな手とは?

✎ 1〜 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 11
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

1時間ほどの滞在中、およそ10組の来店が確認でき、客入りはそれなりのようだ。また3~4人の卓では、定食を同時提供しており、ランチ時ならではのオペレーションが徹底されている様子も見て取れる。

会計を済ませた帰り際には、「夜も定食やってるんで!」という声かけもあり、チムニーの営業方針を体現しているようだった。

鯖の塩焼き定食(筆者撮影)

同じカテゴリーのブランドを複数展開する理由

チムニーの変遷を振り返ると、居酒屋の利用動向に変化が訪れているとわかる。

その裏付けと言えるのが、チムニーのポートフォリオの変化だ。1984年に創業し、はなの舞を旗艦ブランドとして位置付けてきた同社だが、近年は前出の「さかな酒場 魚星」や「大衆食堂 安べゑ」といった業態に投資を集中する。

さらにチムニーは、「さかなや道場」「魚鮮水産」「豊丸水産」など、同じ海鮮カテゴリーで複数のブランドを展開している。本来であれば、海鮮をウリにした「はなの舞」のみで展開すればよさそうなものの、複数のブランドを並行して展開するのはなぜか。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事