「コロナ禍で消えた2軒目需要」海鮮居酒屋≪はなの舞≫が、入れ替わった客層向けに打った新たな手とは?

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さかな酒場 魚星
「さかな酒場 魚星」中野北口店(筆者撮影)

全盛期から店舗数が4分の1近くとなった、海鮮系居酒屋「はなの舞」。コロナ禍による宴会需要の減少などが重なり、いまは新規出店にも消極的だ。

一方で、はなの舞の運営元であるチムニーの2025年3月期の売上高は、前年同期比で売上高1.9%増と健闘する。

栄枯盛衰が常で、外的環境の影響も受けやすい飲食業界。店舗縮小が進むはなの舞の裏で、チムニーはどう戦略を切り替え、新たな鉱脈を発掘しているのか。

チムニーが注力する新業態とは?

「はなの舞」「やきとり道場」「大衆食堂安べゑ」をはじめ、あまたの飲食ブランドを展開するチムニー。コロナ前の2019年11月にさかのぼると、グループ全体で695店舗を出店していたが、2025年8月末には約463店舗まで規模を縮小している。

一方、近年とりわけ出店ペースが目立つのが「さかな酒場 魚星」だ。2022年1月に1店舗目を開業後、2024年3月末時点で8店舗、2025年8月末時点で28店舗に拡大を続ける。

なぜチムニーはこの新業態に力を入れるのか。その答えを探るべく「さかな酒場 魚星 阿佐ヶ谷店」を訪ねると、従来の居酒屋とは一線を画す点が浮かび上がってきた。

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