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【半導体商社】圧倒的トップのマクニカ社長が喝破「業界再編でもシェアは揺るがない」「M&Aするなら海外の同業」…規模だけを追うリスクに警鐘

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マクニカホールディングスの原一将社長は、複数の買収案件を手がけてきた(撮影:梅谷秀司)

特集「なぜ今? 半導体商社“再編・淘汰”」の他の記事を読む

「あそこのやり方はまねできない」「われわれでは到底追いつくことはできない」「10年前までは、業界内で見向きもされていなかったのに……」
同業の経営者たちが一目置く半導体商社がある。国内の半導体商社で唯一、1兆円の売上高規模を誇る独立系のマクニカホールディングス(HD)だ。相次ぐ業界再編に首をかしげる原一将社長。その真意はどこにあるのか。

効率性を発揮できるか疑問

――半導体商社の業界で再編が相次いでいます。規模を拡大しなければ淘汰される、そんな時代なのでしょうか(参考記事)。

確かに、規模を拡大しなければ商権 (メーカーとの代理店契約)を維持できず生き残れない、という危機感は各社にあるだろう。

ただ見ていると、M&A(合併・買収)によって必ずしも半導体ビジネスの規模が拡大しているわけではない。むしろ電子部品やエレクトロニクス全般を抱え込み、多角化で新たな相乗効果を追求しているケースが多い。こうした「足し算型」で効率性を発揮できるかどうかは、疑問だ。

――では同業他社のM&Aは、マクニカにとって脅威にはならない?

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