≪1貫65円~≫の居酒屋ずし「や台ずし」が大人気。ロボットではなく職人が手で握るのに”神コスパ”を実現できる理由を徹底分析!

メニューにはマグロやサーモンのほか、季節のネタも並ぶ。握り以外に刺身でも提供する(撮影:尾形文繁)
回転でも高級でもない寿司の新ジャンル、“居酒屋ずし”が静かなブームだ。
前編『「1貫65円~」高コスパ”居酒屋ずし”店の正体』では、居酒屋寿司ブームを牽引する「や台ずし」の店舗を実際に訪れ、その人気の背景を探った。
後編となる今回は、や台ずしの運営会社のヨシックスホールディングス(以下、ヨシックス)に、“居酒屋ずし”人気の背景や「高コスパ」を実現する仕組みなどを聞いた。
もともとは建築会社
ヨシックスの戦略に大きく影響を与えているのが、同社のユニークな経歴だ。
創業時は飲食店に特化した建築会社で、1982年4月、持ち帰り弁当のチェーン「本家かまどや」のフランチャイズに加盟したことがきっかけで飲食業に参入。
いろんな業態にチャレンジするも軸となるブランドを見出せない中、創業者で現会長の吉岡昌成氏が「これを最後」と1998年に始めたのがお好み焼き・鉄板焼き居酒屋の「や台や押切町」だ。
これがヒットし、2店舗目で、たまたま寿司職人を雇ったため握り寿司も始めたことが、現在のや台ずしにつながっている。

や台ずしで提供される握り寿司。全店舗で寿司職人が握っている(撮影:尾形文繁)
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