≪1貫65円~≫の居酒屋ずし「や台ずし」が大人気。ロボットではなく職人が手で握るのに”神コスパ”を実現できる理由を徹底分析!

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メニューにも、客に「高コスパ」と感じさせる工夫がある。昨今の食材価格の高騰に対してはメニューの改廃を弾力的に行い、一律値上げはできるだけ回避。そしてメニュー改定を年4回行い、店舗独自のおすすめメニューは月ごとに変え、目新しさを保っている。

こうした努力の結果が、客からの「ちょうどいい店」という評価につながっているのだ。

一之江駅前町店店長一押しの「はまち握りおろしポン酢」(659円)。脂がのったはまちを、おろしポン酢、玉ねぎのスライスでさっぱり食べられる(撮影:尾形文繁)
サーモンざんまい寿司5貫(1044円)(撮影:尾形文繁)

3年内にさらに100店舗以上を展開予定

昨今の“居酒屋ずし”人気のもとを辿れば、コロナ禍も関係している。コロナ禍では外食やアルコールが制限される中、寿司や焼肉のような、食事になるもので、かつちょっとぜいたく感のあるジャンルが好調だった。そしてアルコール制限がなくなった今、お酒も、食事も両方楽しめる店の一つとして、居酒屋ずしの人気が高まっているのではないだろうか。

そんなブームを牽引する存在となったや台ずしだが、中期目標で500店舗、長期目標で3000店舗を目指すという(2025年3月末時点、382店舗)。

握り寿司は江戸時代から続く伝統食で、ハレの食事として外食文化を支えてくれているメニューだ。高級な寿司店から気軽に利用できる回転寿司まで、さまざまな形で展開されているからこそ、誰もが楽しむことができ、市場も活性化する。

さらにや台ずしのような「ちょうどいい」チェーンが伸びることで、寿司業界がより豊かになっていくのではないだろうか。

圓岡 志麻 フリーライター

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まるおか しま / Shima Maruoka

1996年東京都立大学人文学部史学科を卒業。トラック・物流業界誌出版社での記者5年を経てフリーに。得意分野は健康・美容、人物、企業取材など。最近では食関連の仕事が増える一方、世の多くの女性と共通の課題に立ち向かっては挫折する日々。contact:linkedin Shima Maruoka

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