起業のネタは、いっぱいある「不」を探せ
石川 明(以下、石川):起業のテーマ探しの話をしましょうか。
常見 陽平(以下、常見):私ね、思うのですけど独立するにしろ、社内起業するにしろ、ビジネスを考える人って結局、意識高いんじゃないかとか、知的レベルが高いんじゃないかと思うのですよ。とても洗練されていて、頭を使ったビジネスモデルじゃないとだめじゃないか、革新的でないといけないんじゃないかと思っていないかと。
たとえば、地元とイオンモールとEXILEと仲間たちが大好きっていうね、みんな年収が400万円以下くらいの世界観があったとして、そこがマジョリティになってきているとします。たとえば、そういう層への視点って生まれないのではないかと思ったりするんです。
石川:僕は大きめの会社の社内起業のお手伝いをするのが結構多いのです。大きめのブランドがある会社からマイルドヤンキー系のビジネスはめったに提案は出ないですね。感覚がわからないと思うんですよね。年収が高めの人が多かったりとかするし、まわりにあまりそういう友達がいないかもしれない。
もうちょっと言うと、自分が作った事業を、できれば周りの友達に自慢したいので、「えー」と思われたくないから、ちょっとアッパーを狙いがちだなとは思います。なので、そうじゃないところにビジネスチャンスは残っている気がしますね。
常見:東京にいると感覚が洗練されるかもしれないし、鈍るかもしれないし。ベタベタの地方マーケットとか、中高年のマーケットとか。
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