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「歌舞伎町のコンカフェで開催」「お酒を飲みながらもOK」異色すぎる生け花教室に通う、“意外な生徒たち”の正体

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  • 肥沼 和之 フリーライター・ジャーナリスト
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「私は仕事が趣味で、毎日毎日仕事ばかり。でもイライラすることも多くて、温厚な人間になりたいと思っていました。増野さんも高野さんもすごく穏やかな性格で、生け花を習うことで私もそうなれるのかなと。ちょうど新しい趣味を見つけたいとも思っていたので、参加しました」(渡邉さん)

普段は営業職だという、渡邉さん(写真:今井康一撮影)

ほかの参加者と談笑しながら、渡邉さんは楽しそうに花を生けていく。

生け花といえば、和室で和服を着て厳かに行うような、よく言えば高貴な、悪く言えば取っつきにくい印象が筆者にはあった。しかし、この教室はまったく違う。

参加者たちは私服で、会場の飲食店はメンズコンカフェ。シャンパンの空き瓶が隅に並んでいるなど、これぞ歌舞伎町という雰囲気だ。私語厳禁どころか、「前は赤羽の飲食店で働いていたんです」「赤羽ですか、いいですね」というような会話も交わされる。

取材で訪れたはずの筆者も、なぜか今度飲みに行く約束を参加者たちとした。日本の伝統文化である生け花が、カジュアルで楽しそうに行われているギャップが新鮮だった。

こちらは同じ会場で高野淳雪さんが主宰する「生け花交流会」(写真:今井康一撮影)

メンズコンカフェの女性客が参加することも

いけばな雪舟流は目黒教室を本部として、銀座や秋葉原、北千住など、都内近郊10カ所に教室がある。教室の特徴は、初心者でもきれいに花を生けることができ、満足感や達成感を得やすいこと。

あらかじめ決まっている型と、増野さんや高野さんのアドバイスがあり、花の組み合わせもプロの目利きによって選ばれているため、極端に失敗することはほぼないという。

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【初めてだという参加者が生けた作品はこんな感じ】

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