日本でもシーズン中に必ず戦線離脱…佐々木朗希の故障に痛烈な批判が飛び交う事情

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山本は、NPBで無双の活躍を3年間も続け、満を持してMLBに移籍したのだ。山本は順風満帆のように見えるが、それでも先発から救援への転向を経験しているし、長いシーズンを戦う中で、何度も試練を経験している。

山本の速球の最高速は159㎞/h、NPB時代の奪三振率は佐々木よりも下だが、投手としての「経験値」では、佐々木よりもはるかに上だったのだ。

山本だけでなくダルビッシュ有、田中将大などNPBからMLBに移籍する投手は、もはや日本では「やることがない」ほど活躍し、年俸的にも球団が「これ以上出せない」レベルに達して移籍するのが常だった。しかし佐々木は、最終年でも年俸8000万円。なぜ、こんなに無理をして移籍を急いだのか? これは今もって謎のままだ。

100マイル以上の速球は4球だけ

3月19日、日本、東京ドームでのカブス対ドジャース戦、前日の山本由伸に次いで開幕第2戦の先発投手となった佐々木は、カブス打線に、いきなり4球続けて100マイル(約160㎞/h)超の速球を投げ込んだ。場内は沸いたが、佐々木が100マイル以上の速球を投げたのは、あとにも先にもこの4球だけだった。

以後、速球の最高速は157㎞/h程度。勝負を決めるマネーピッチと言われたスプリッターはストライクゾーンに入らず、多くの打者はこれを見逃した。

経験豊かな投手であれば、スプリッターが通用しないとなれば、他の球種を繰り出すはずだ。

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