華やかなはずの2024年韓国でのMLBオープニングゲームの翌朝、衝撃的なニュースがもたらされた。大谷翔平の分身と言ってもいい通訳の水原一平氏が、違法賭博に関与したとしてドジャースを解雇されたのだ。
その後の事件の経緯は次々と報じられている。また、テレビでは弁護士やスポーツ解説者がさまざまな意見を述べている。事態は予断を許さない。
ただ、カリフォルニア州は一部を除いてスポーツ賭博を禁じているが、アメリカの多くの州では合法になっている。
それでも、非公認で、巨額の掛け金が動く闇賭博をしたならば、罪に問われる可能性が高い。大谷が水原氏の賭博の負債を肩代わりしていたとすれば、無傷で済まない可能性もある。
「野球賭博」という根深い問題
しかしそれ以上に問題なのは、大谷の行動が、MLBの伝統的なルールに抵触している可能性があることだ。スポーツ専門メディアESPNの報道によると現時点で、水原氏は「野球に賭けたことはない」と言っているが、今後の捜査でそれが虚偽だった場合、MLBは大谷翔平にも厳しいペナルティを科す可能性がある。
「野球賭博」はMLB、NPBも含めた「プロ野球の世界」では、トラウマになるような根深い問題なのだ。
20世紀初頭のMLBは、興行の規模も小さかったが、機構のマネジメントそのものも確立されておらず、試合や選手のプレーをめぐっては、闇ブローカーによる「賭け」のうわさが絶えなかった。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら