メジャー契約であれば大型契約ができる。前年、オリックスから移籍した山本由伸は12年総額3億2500万ドル(約465億円)という巨費でドジャースとメジャー契約をした。ポスティングで移籍した場合、元居たチームには契約金に応じて譲渡金が支払われる。山本の場合、オリックスには5062万5000ドル(約72億円)、オリックス全選手の年俸総額の2倍以上の譲渡金が支払われた。
しかし佐々木はマイナー契約だったために、契約金は650万ドル(約10億1400万円)。ロッテへの譲渡金は2.5億円だとされた。
ポスティングシステムは、在籍する球団の承認が得られなければ行使することができない。なぜロッテは、こんなに早い移籍を許したのか?
ロッテ在籍中に規定投球回数に達した年は皆無
佐々木には、広告代理店を介した代理人がついていたと報道されている。山本由伸と同じ代理人だとされるが、この人物が佐々木のロッテ入団交渉に関与したのではないか、と言われている。球団側も佐々木側もこれを否定しているが、ロッテにとってあまりにも不利なこの移籍に不可解な点は多い。
わずか4年の在籍ながら、佐々木はロッテで強烈なインパクトを与えた。2022年4月10日のオリックス戦で、最年少の20歳でNPB史上16人目の完全試合を達成、次の17日の日本ハム戦でも8回までパーフェクト。17イニング連続で1人の走者も出さないという空前の記録を残した。
しかし4年間で規定投球回数に達した年は皆無。シーズン中必ず故障をして戦線を離脱していた。
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