49歳で出版した本がベストセラーに!《アメリカで一番有名な料理家》に学ぶ「自分らしく生きる第2の人生」

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ジュリア・チャイルド
(写真: トク / PIXTA)
40代、50代を迎えて「自分の人生はまあこんなものかな」と虚しくなってきたら「ミッドライフクライシス」(中年の危機)の始まりかもしれません。中年期は、仕事でもプライベートでも、責任を背負わされやすく、それでいて誰にも相談できずに苦しみやすい時期です。しかし、「大器晩成型」の偉人たちの生涯を見ると、中年期にこそ飛躍していることがわかります。
どんな点を意識して過ごすと「中年の危機」を「より自分らしく生きる第2の人生への転換期」に変えられるのでしょうか。著述家の真山知幸氏の新著『大器晩成列伝 遅咲きの人生には共通点があった!』から一部抜粋・再構成し、50代手前で人気シェフになったジュリア・チャイルドの生涯を解説します。

「アメリカで最も有名な料理家」

50代で「新しい自分」に出会うことだってあるーー。これから紹介する料理家のジュリア・チャイルドは、まさにそんな1人です。

ジュリアは「アメリカで最も有名な料理家」ともいわれています。しかし、もともと料理好きだったわけではありません。自身でこう振り返っています。

「私は調理用コンロに見向きもしない少女でした。食欲は旺盛で、カリフォルニア産のおいしい肉や新鮮な野菜には目がなかったけれど、料理をしろと言われたことはなく、料理をすることの意味もちっともわかっていませんでした」

1912年にカリフォルニア州に生まれたジュリアが、大学卒業後に就いた職業は、コピーライターです。その後、アメリカ軍の情報機関へ転職すると、戦略諜報局(OSS)に配属。戦略諜報局の創設者ウィリアム・ドノバンの直下で、リサーチャーとして働いています。

第2次世界大戦中に中国に配属されると、そこでの仕事ぶりが評価されて、アメリカ政府から表彰されました。

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