「小学校に入って算数を勉強し始めると、早い段階で成績が上がりました。当時の僕は授業態度がよくなかったので、たびたび怒られていたのですが、小学校1年生のときの担任がいい先生で、家庭訪問のときに『この子は天才だから、勉強の先取りをしたほうがいい』と親に言ってくれたのです。
その一方で、小学校時代の成績はだいたいトップだったと記憶していますが、今思うと頭のよさをひけらかすような嫌な子どもでした」
小学4年生からは日能研に通いはじめ、中学受験に向けて勉強していた大北さん。母親に「自由ですごくいい学校だよ」と勧めてもらった麻布中学校を第1志望にして勉強した結果、合格圏内の成績を記録し続け、無事に合格することができました。
「家では勉強していませんでしたが、塾に行くのが楽しくて、成績がどんどん上がっていきました。麻布の受験日に高熱が出て、受験中もつらすぎて合格を諦めたのですが、無事に合格することができました」

こうして成績優秀なまま、麻布中学校に合格した大北さん。しかし、進学を機に「人生の転機が訪れた」と大北さんは語ります。
麻布に無事に合格したが……
「今までゲームを持っていなかったのですが、進学してからスーパーファミコンを買ってもらったんです。それでまったく勉強しなくなってしまいました」
ゲームにはまって勉強から遠ざかってしまった大北さんでしたが、それでも高校1年生の実力テストでは学年300人中50番を獲得し、その後も上位3分の1〜真ん中くらいの成績をキープしていました。
「勉強していない割には成績がよかったので、大学受験は余裕だなと思っていた」と当時を振り返る大北さん。
高校1年生のときは東大志望でしたが、高校2年生〜3年生の時期に心理学の本を読んだことから精神科医になりたいと思い、医学部志望に変更しました。
しかし、高校3年生に入ってからは一気に成績が下がってしまいました。
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