成功する人は、自分のやる気を頼りにしない あのバフェットも「仕組み」で成功した

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目的を果たせるだけのお金はやっぱり払ったほうがいいのです。目的が達成できなければゼロです。

成功者の“1回で終わる仕組み”とは

なお、どうしても続かない人へ。

最後にもうひとつ、バフェットの仕組みを紹介しましょう。

それは、1回で終わらせる方法を考えること。「エフェメラライゼーション」というものですが、1回やったらあとは自動的に続くような仕組みや、1回で済む仕組みを見つけることです。

特に事業をつくるのがうまい人は、1回システムを作って、後は自動的に回すのが得意です。たとえば、セミナー講師でも、毎回自分が講師をするのではなくて、セミナーの内容をDVDにして利益を得ることを考えたり、何らかのシステムを作ったら、後はアップデートするだけで利益を得ている企業もあります。

バフェットはこんな話をしています。

「その会社の株を一生持ち続ける気がないなら、一瞬だって持ってはならない。投資のコツは、10年株に投資することさ」 

バフェットは、たくさんの売り買いをするのではなく、それだけ長く利益を出せると思った株に投資するのです。ここでも、最初にプランありきなのです。

僕は、なんにしても、自分の気合いとかやる気とか根性とか、そんな曖昧なものに頼っていては、成果が出るもの出ないし、続くものも続けられないと思っています。

才能や個性というものも認めません。99%は技術です。「成功する人の続ける仕組み」を使ってやっていけば、成果は出るのです。

確かに好きなもの、得意なものをやってほうが効果が出るのは早いので、効率的ではあるでしょう。また、数学や美術、運動的なものはセンスが必要かもしれません。
でも、仕事にせよ、起業にせよ、大抵のものは、いかに「PDC」のサイクルを早く回していくかで決まるのです。

最近、『10年後世界が壊れても、君が生き残るために 今、身につけるべきこと』(SBクリエイティブ)という本を執筆しました。近年、世界だけでなく価値観も大きく変わろうとしていますが、その中でも変わらない、本当に必要なものは何か、ということを考えて書きました。

つねに自分がスタート地点であると知ること、21世紀に必要な3Cなど、さまざまなものがありますが、この「続けること」はなかでも一番普遍的なものであると思います。

やる気に頼らない仕組みを作ることが、成功の第一歩なのです。

山口 揚平
やまぐちようへい

事業家・思想家。早稲田大学政治経済学部卒。東京大学大学院。1999年より大手外資系コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わった後、独立・起業。企業の実態を可視化するサイト「シェアーズ」を運営し、証券会社や個人投資家に情報を提供する。2010年に同事業を売却。クリスピー・クリーム・ドーナツの日本参入、ECプラットフォームの立ち上げ(のちにDeNA社が買収)、宇宙開発事業・電気自動車(EV)事業の創業・投資および資金調達にかかわる。その他、Gift(ギフト:贈与)経済システムの創業・運営、劇団経営、世界遺産都市ホイアンでの2店舗創業(雑貨・レストラン)・海外ビジネス研修プログラム事業、日本漢方茶事業、アーティスト支援等、複数の事業・会社を運営する傍ら、執筆・講演活動を行っている。専門は貨幣論・情報化社会論。 NHK「ニッポンのジレンマ」論客として出演テレビ東京「オープニングベル」、TBS「6時のニュース」日経CNBC放送にコメンテーターとして出演。慶應義塾高校非常勤講師、横浜市立大学・福井県立大学・アカデミーヒルズなどで講師をつとめた。 著書に、『なぜか日本人が知らなかった新しい株の本』(ランダムハウス講談社)『デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座』(日本実業出版社) 『世界を変える会社の創り方』(ブルー・マーリン・パートナーズ)『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』(アスキー・メディアワークス)『なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?』(ダイヤモンド社 )『10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと』(SBクリエイティブ)等がある。

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