「緊張しやすい人」が心を落ち着かせる8つの対策 日常的な行動や考え方の「クセ」を見直してみる

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
対策⑦ 頭の中だけで考えを整理しない

人前で話をするとき、言いたいことがたくさんあるのに、緊張してうまく整理できないという人も少なくありません。

言いたいことがたくさんあっても、思うように話がまとまらないため、焦る気持ちが緊張に拍車をかけてしまうのだと思います。

いちばん簡単な解決法は、手書きのメモでもスマホに打ち込むのでもいいから、目に見える形で自分の考えを書き出してみることです。日頃から、備忘録のようにメモすることを習慣にすれば、人前で話すときでも焦ることなく、気持ちを落ち着かせることができます。

「無理なものは無理」と主張してみる

対策⑧ 苦手なことは「スキップ」する方法を考える
仕事も対人関係も 落ち着けば、うまくいく
『仕事も対人関係も 落ち着けば、うまくいく』(クロスメディア・パブリッシング)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

自分が得意でないことや、苦手な仕事をするときには、不安になったり、焦る気持ちになるものです。

日本人は真面目ですから、「すべて自分がやらなければならない」と考えがちですが、苦手な仕事を頼まれたら、スキップする方法を考えてもいいと思います。

上司に対して、素直に「自分には難しそうです」と言ってもいいし、「あの人にお願いできないでしょうか?」と相談してもいいのです。自分のプライドや上司の評価を気にするよりも、「無理なものは無理」と主張した方が、仕事がうまく回ることも少なくありません。

次の仕事で成果を出せば、上司の評価も変わりますから、苦手なことで悩むくらいなら、「得意な仕事に全集中する」と頭を切り替えた方が、合理的に仕事と向き合うことができるのです。

和田 秀樹 精神科医

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

わだ ひでき / Hideki Wada

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、浴風会病院精神科医師を経て、現在は和田秀樹こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わる。『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『80歳の壁』(幻冬舎新書)、『60歳からはやりたい放題』(扶桑社新書)、『老いたら好きに生きる』(毎日新聞出版)など著書多数。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事