そのためには、失敗を「織り込み済み」にすることが大切です。
織り込み済みとは、先のことを予想して、前もって予定や計画に入れておくことを意味します。事前に「失敗する可能性もある」と考えておけば、実際に失敗しても、極端にショックを受けたり、動揺する事態は避けられます。
失敗するシミュレーションをしておく
緊張したり、不安な気持ちになるのは、物ごとに対する考え方の「偏り」も大きく関係しています。自分の考えや行動の前提となる「先入観」の見直しを図ったら、次のステップでは、自分の考え方の「クセ」を点検してみることが大切です。
すぐに緊張してしまう人は、「緊張してはいけない」と考えがちですが、緊張することが悪いわけではありません。問題なのは、緊張することではなく、過度に緊張することです。
過度な緊張というのは、交換神経が活発になりすぎている状態ですから、胸がドキドキするとか、冷や汗が出たりします。
これが「過緊張」といわれるもので、人前に出るとパニックになったり、仕事や勉強が手につかなくなったりします。
「緊張してはいけない」と考えると、それだけで余計に緊張することになります。過度な緊張状態でない限り、「緊張してはいけない」と考えないことが、平常心を保つための近道となります。
プレゼンやスピーチをする際は、うまくいくシミュレーションだけでなく、失敗するシミュレーションをしておくことが大切です。
失敗のシミュレーションは、できれば考えたくないことかもしれませんが、自分が考えたくないことを考えておくことが、本来のシュミュレーションなのです。
「物ごとは理屈通りにいかないこともある」と想定しておくことが、平常心を保つことに役立ちます。あれこれと考えていると、「理屈通りにいくはず」と思いがちですが、それは自分が勝手に期待値を上げているだけのことです。
自分ができる限りの準備を整えたら、あとは「運に任せる」くらいの気持ちでいることが大切です。
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