あのスガキヤが店の真横で出す「新業態」の正体 たこ焼き、鍋焼うどんも…その狙いは? 

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こうして、今年の3月28日に三重県鈴鹿市に「たこ寿」の1号店をオープンした。

「スガキヤ」と併設する形でオープンし、初日から大行列を作った。オープン前に宣伝のためにポストしたXの投稿が100万インプレッションを超え、地元のほとんどのテレビ局が取材に来て大きな話題となった。

結果、2~3時間待ちの大人気となり、想定の倍の売り上げを上げた。

「明らかに今まで『スガキヤ』に来ていた層とは違うお客さんが集まっています。たこ焼きを待っている間に『スガキヤ』でラーメンを食べてくれる人が増え、さらにはラーメンと一緒に注文してくれる方が本当に多かったのです。客単価も確実に上がっています」(スガキヤ 広報担当)

たこ寿 則武新町店(筆者撮影)

その後、なぜ「たこ寿」が名古屋にないのかという声が多く上がり、5月に「イオンモール Nagoya Noritake Garden」内に則武新町店がオープンした。

スガキヤと併設することにした背景

現在「たこ寿」は4店舗展開しており、そのすべてのお店が「スガキヤ」と併設している。今後もその予定は変わらないという。

「スガキヤ」と厨房をつなげることで従業員のシフトの人数のやりくりをしており、相互でうまく回っている状況だ。

一緒に注文してくれる人が多く、客単価の向上につながっている(筆者撮影)

「スガキヤ」でたこ焼きを提供するのではなく、「たこ寿」という新たなブランドで独立させたことが非常にセンスがいい。

おそらく「スガキヤ」の新メニューとしてたこ焼きを出しても、さして話題にならなかったのではないかと思う。

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