あのスガキヤが店の真横で出す「新業態」の正体 たこ焼き、鍋焼うどんも…その狙いは? 

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人件費、原材料の高騰に加え、ここ1~2年での水道光熱費の高騰もあり、今までの価格で提供することの難しさから、各店は値上げを余儀なくされている。

「スガキヤ」も今年3月21日に390円から430円に値上げし、初めて400円台に突入した。

都民からすれば今も十分すぎるほど安いが、苦渋の決断での値上げだったようだ(筆者撮影)

「スガキヤ=安い」というイメージは根強く、現在のラーメン430円はギリギリのライン。290円の時代が長かったため、そのイメージが根強いようだ。

9月にはスープの出汁の配合を変え旨味をアップしたが、値段は据え置きとなっている。運営元のスガキコシステムズの担当者は、次のように話す。

「『スガキヤ』の出しているすべての商品が安くなければいけないと考えているので、これからは“客単価”と“客数”を上げていこうという考え方になっています。そのためには新しいファンを獲得していくことが必要でした」(スガキヤ 広報担当)

旨味をアップしたのに、価格は据え置きのまま(筆者撮影)

「スガキヤ」は20~30代の新たなファンを獲得するためにできることを考えた。この層にはファミリー層が当然多い。

家族で分けて食べられて、テイクアウトもできる食べ物といえば何だろうと検討を開始し、「スガキヤ」らしい“コナモン”に絞って考えると「たこ焼き」という案が浮かんできた。

早速試作をしてみると、いいものができ、早速商品化することにした。「スガキヤ」のラーメンに使っている魚介ダシを使えるというのもポイントだった。

「たこ寿」の1号店がオープン

こちらが「たこ寿」のたこ焼き(筆者撮影)
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