必死になって受験戦争を勝ち抜き、一流大学を卒業し、超一流企業に勤めること。これが、日本人の典型的な「勝ち筋」とされてきました。
私はそうしたいわゆる「勝ち組」たちに、グローバル水準のコミュニケーションを教えていますが、常々、エリートらしからぬ、いえ、エリートゆえのコミュ力の脆弱さ、弱点に気づかされます。
「人前での話し方を学ぶ」場も機会もない
雑談や会話から、プレゼンやスピーチなど「人前での話し方」、子どもや部下のほめ方、しかり方まで、コミュニケーションのスキルは多岐にわたります。
実はコミュニケーションは、心理学や脳科学などの科学的エビデンスに基づいた「正解」がありますが、海外と異なり、日本ではそのルールや方程式を教育や研修などを通じて学ぶ機会がほぼありません。
エリートにとどまらず、多くの日本人が何らかの苦手意識を持っているわけですが、日常的に人と接する現場の人と比べて、机やPCに向かうことの多い高偏差値の技術職、ホワイトカラーワーカーの「対人コミュ力」の低さには驚かされることばかりです。
もちろん、全員というわけではありませんが、何万人もの話し方を見てきた経験から感じる「日本のエリートの弱点」には、次のようなものがあります。
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