こうした弱点の背景には、知識偏重で受動的な学校教育、上意下達で、自由にものが言いにくい日本の企業体質、日本独特のコミュニケーション文化などがあります。
生徒に向き合うのではなく、黒板と壁打ちするかのように講義をする教授や、言語不明瞭の上司や企業幹部などがまだまだ多数派であり、まともなコミュニケーション教育の場がない現状を踏まえると、「コミュ障エリート」はまだまだ量産され続けそうです。
学歴には「ハロー効果」はある
もちろん、「学歴」はまったく意味がない、と全否定するわけではありません。
強い特徴が、全体の印象に影響を与える「ハロー(後光)効果」の最たるものであり、簡単に人の評価を上げる「ブランド」「指標」です。ハーバード、プリンストン、スタンフォード、東大などのグローバルエリート校の威力は否定できないところですが、その重要性は低下しているというデータもあります。
2022年のハーバードビジネススクールの調査によると、学歴より、スキルや経験・実績など、実践的な能力や成果を求める企業が増えてきており、特にIT業界やスタートアップなどで、その傾向が顕著になっています。
いわゆる非学歴系の「インフルエンサー」や「クリエーター」が大量に生まれ、注目を集め、存在感を高める一方で、従来型の「エリート」への逆風も強まっています。
「上級国民」などと揶揄され、既得権益を持つ側として、ともすれば攻撃の対象になりやすい。AIが台頭し、多くの知的ワークをこなす時代に、「戦闘力」の弱い頭でっかちのエリートが競争力を維持できるのかも不透明です。
実際に、「昨日の常識が今日の非常識」の時代に、学歴だけで一生、勝負ができるわけがなく、蓄積した「知識」と「経験」が通用しない現実に、40〜50代の中堅エリートは絶望感に打ちのめされているのが現実です。
ホリエモン曰く、「必要なのは学歴ではなく『学び歴』」。
「学歴」に胡坐をかき、"学び"を忘れた人があまりに多い今の日本のエリートたち。
「コミュ力」は誰でも、いつからでも、鍛えることのできる人生最強の戦闘力です。まずはここから学び始めませんか。
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