竜吉さんはやがて、妻子やすべての女性から見放され、アパートも借りられない生活が始まりました。飲食業で「社長」と呼ばれていた人ですが、その後は田舎のパチンコ店の住み込み店員になりました。
ところが「女癖」以外は捨てるところがない竜吉さんのことです。両親を亡くした田舎の小金持ちの一人娘が、彼に言い寄りました。彼はウソつきですから体面を保つのも上手です。彼女にいささかの不安も抱かせず、文無しから、うだつが上がっている屋敷の主になったのです。
此処で落ち着かないと後がないのは明らかですが、彼の癖は「はしか」ではなく「重病」ですから、すぐに再発しました。住み込み店員時代より相手に困らず、散々妻を泣かせておカネも使い込みました。妻の目が覚めて放り出されるまでに、それでも5年も持ったのが不思議です。
平田様、私なら田舎の実家に帰ります。彼の存在の影もないところで、生活をやり直します。養育費の不払いを心配しておられますが、おカネに困ることにかけては、今の生活を続けていても、おカネにルーズでウソつきな彼が船長の舟は、早晩沈没する運命にあります。
ポジティブ思考で離婚準備を進めよう
大企業勤務だそうですから、給料差押えも辞さないことを、弁護士から伝えておいてもらうのも、効果があります。ただ、それ以上は心配しても始まりません。案ずるより産むが易しの、ポディティブ思考で動きましょう。
もう一つ考えられる選択肢は、義父母に頼ることです。籍を抜かず、別居という形なら応援して貰えるなら、当面、頑張って自立できるまででも、その様にして援助を請います。もっと打算的に走って、平田氏は単身赴任中なのですから、(義父母の援助が受けやすい)今の生活を続けながら、自立への資格取得のための勉強か、職探しをし、一歩一歩離婚準備を進めながら、不安を減らしていきます。
どんなにつらい今までの生活でも、それを変えようとするときは、不安が先立ち、それを上回る勇気を出さないと、コトは動きません。リスクのない新生活なんてありません。辛い生活の中にも、捨てたくないものが、幾つかはあるのは当然です。貴女の場合は、外に働きに行かなくとも母子の生活ができることと、お子さんたちが、父親と祖父母にかわいがられていることです。これらを一つずつ、整理していきましょう。
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